![]() 屋根葺き材料だけが屋根商品ではありません。下地材などの広義の屋根材料はもちろん、屋根の機能を単なる雨仕舞(あまじまい)以外に求める採光、換気といった材料も関連商品として重要です。屋根の広がって快適な住生活を約束し、屋根や建物の耐久性を高める商品があります。 下地 下に隠れて見えませんが重要です。普通は野地板(のじいた)と呼ばれ、合板や小幅板などが使われますが、最近は鉄筋コンクリート造、鉄骨造向けにALC(軽量気泡コンクリート)版やパーライトモルタル、硬質木片セメント板も多用されています。釘を十分に保持する保釘力(ほていりょく)が最も重要で、構造用合板では12@以上が望ましいと言われます。 ●下葺き 野地板の上には必ず下葺き材料を敷き込みます。防水、防湿、防塵用として建物を保護します。アスファルトルーフィングが一般的ですが、改質アスファルト系(ゴムアス系)の高級品、通気性のある木質系、断熱性に優れた発砲スチロール製もあります。 ●鬼 瓦 粘土瓦にはとくに不可欠なものですが、機能的には単なる納め、飾りです。ただ建物のシンボル的な部分に当たりますのでおろそかにはできません。 日本では棟端を神聖な霊所として建築物を守護してもらう願いを込めて、古くからいろいろな鬼瓦を据えてきました。雲のデザインが火を防ごうとする願いのわかりやすい例です。手作りの鬼面瓦から機械成型品まで、また鯱(しゃち)や鴟尾(しび)、金焼きの家紋入り鬼瓦まで種類は実に豊富で、様々な鬼瓦が飾られた京都・大江町駅前の鬼瓦公園は有名です。 ●採 光 密集地の住宅では部屋が暗く、また広い敷地に建つ住宅でも、階段や北側の部屋は明るくしたいものです。こうしたニーズに応える天窓材料は古くからありましたが、最近はデザイン性や雨仕舞性能が向上した製品が普及しています。 単に明かりとりといっても、雨もりや結露対策が十分でなければ、屋根関連商品としては失格。外側に瓦状のアルミ合金を使い、中にアミ入りガラス、あるいは太陽光線の透過率の高いガラスを使い、瓦状に成形したガラス瓦などがあります。閉めきり換気機能を備えた開閉式採光材料も使われています。 ●換 気 高温多湿という日本の気候風土。さらに下地材や断熱材などの新建材の普及で住まいの密閉度が高まり、小屋裏の結露、カビ・ダニの発生をどうくい止め、住宅の耐久性を上げるか、換気に対する関心が高まっています。棟や屋根面に取り付けるだけで小屋裏全体をまんべんなく換気するシステムがこうした換気ニーズに応える商品となっています。 ●ソーラー 太陽光線を利用するソーラーシステム。屋根の景観を損なわない、ガラス瓦のシステムがあります。ガラス瓦の下に集熱部を収納しており、デザインも瓦屋根そのまま、雪国では雪下ろしで神経を使いません。 ●融 雪 瓦の裏の複合材料に通電して、その発熱で融雪する瓦があります。ほかに電熱シートなどが普及しています。 ●葺き土 粘土瓦工事で古くからある固定・接着材料。近年、空葺きが増え、かつてほど大量に使われなくなりましたが、棟や水切りのし積みには欠かせません。粘結力があって風化しにくく、不純物を含まない粘土に十分水を加え、長時間熟成したものがよいとされます。 ●緊 結 屋根材を堅結する釘や銅線も屋根を構成する大事な部品。釘から出たサビが雨もりの原因になったり、堅結がしっかりとしていないと台風や地震で傷みます。ゴムパッキング付き真鍮スクリュー釘やALC板用釘、軒釘、袖瓦などを固定する補強金具などがあります。 ●内 樋 雨樋を瓦の下に内蔵させる工夫もあります。雪国の雨樋の損傷も気になりません。屋根の専門家ならではの関連商品です。 ●瓦笠木 笠木は鳥居の門の上に渡す横木を指しますが、瓦笠木は塀瓦のこと。各種の塀にモルタルと銅線で固定します。すばらしい塀に仕上がります。 (屋根Selection'97日本屋根経済新聞社刊より抜粋)
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